「建物の保持保全は、正しい建物の調査・診断から!!」
建物の立地条件は様々で、様々な材料で施工されているため、各部位に同じように傷みが生じるわけではありません。現況を詳しく分析することで、適切な修繕が行われ、更には長寿命化が出来るといえます。
さらに、建物の良好な維持保全を行うためには、正しい調査診断が第一歩になります。ここを間違えるとその先の保全行為が間違った方向へと導かれてしまいます。
CS建築事務所では正しい調査・診断を行い、建物の維持保全をサポートするために以下の項目を設けています。
建物の外部に発生する様々な症状を目で見て把握する調査で、もっとも経験・技術・知識を必要とされるもので、かつ、基本となる調査です。
建物に近接して観察するのが最も良いですが、高所については、必要により双眼鏡などを使用して調査を行います。
当事務所では数多くの建物調査の経験があるため、的確な調査が実施出来ます。
外壁タイルやモルタルを金属球がついたパルハンマーで叩くことにより発生する音によって浮きやジャンカーなどの空隙を識別する調査です。調査の足場は、建物の形状によりゴンドラ・スカイチェア・高所作業車、足場仮設等を現地の建物の状況により選定することになります。
赤外線サーモグラフィによる外壁調査は、タイル表面温度の時間変化が浮き部と健全部で異なることを利用して調査する方法です。外壁仕上げ材に剥離や浮きが生じると、その裏側に空気層ができるため内部躯体(コンクリート)との間の熱伝達が小さくなります。したがって、日射があたり、外気温が上昇すると、途中にこのような空気層が存在するため、その裏側へ熱を伝えにくいため、浮き部は健全部に比較して高温になります。
逆に壁面に当たる日射が下降するなど外壁表面温度が低くなるときには、空気層がある部分は躯体(コンクリート)からの放熱を遮断するので、浮き部は健全部より低温になります。
この原理を利用して、外壁の異常部分を調査していきます。
外壁の仕上げ材が、どのくらいの力で付着しているかを調べるために行います。
塗装仕上げの場合は、現在の塗装が下地として使用できるかどうかの判定に使います。
タイル仕上げの場合は、浮きが多数ある場合などに、健全部で試験を行い、補修の要否の判定に使用します。
シーリングとは水密性・気密性を目的として、目地や隙間などに合成樹脂や合成ゴム製のペーストを充填した材料です。
しかし、シーリングは経年と共に固くなっていき、表面にひび割れや、破断箇所が出てきます。
そこで、シーリングなどの硬さを測定し、新しい材料と比較してどの程度硬化しているのかを調べることにより、劣化度を調べる調査です。
鉄筋コンクリート造の建物において、躯体内部の鉄筋が錆びると、膨張し表面のコンクリートを破壊します。コンクリートは当初アルカリ性であり、鉄筋の錆を防ぐ役割をしていますが、経年により空気中の炭酸ガスと反応し、コンクリートのアルカリ度は低下し中性化に近づきます。この現象が、どの程度進行しているかを調べる調査です。
コンクリートの圧縮強度を非破壊で測定する方法で、コンクリート表面の反発硬度を測定し、この結果から圧縮強度を推定しようとするものです。
コンクリ―ト中の鉄筋の腐食を促進する大きな要因として、塩分の影響があげられます。
コンクリート中への塩分進入の経路は2つあり、1つは海砂や練りまぜ水、その他の材料から直接コンクリ−ト中に入る経路、2つめは構造物ができあがってから海水のしぶきや海塩粒子がコンクリ−ト表面に付着し、吸水や拡散によってコンクリ−ト内部に入る経路があります。コンクリート中にどの程度塩分が含有しているのかを調べる調査です。
電磁波をコンクリートの表面から内部に向けて放射し、対象物からの反射信号を受信することにより、鉄筋や空洞などの位置や深さを画像表示・記録する調査です。
鉄筋の位置に沿ってひび割れが多く認められる場合などには、かぶり厚さの測定等が必要になります。
室内の床、柱、壁などのゆがみ、傾き等をオートレーザーレベルを使って測定する調査です。
主に木造の建物調査で、地盤の沈下や地震被害、近隣の工事の際の事前、事後調査に使用します。
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