「5つの力を高めます」

建物の調査/診断や、大規模修繕のコンサルタント企業として何が重要なのでしょうか。
私たちは常にお客様へ高い技術力を提供することが必要だと考えています。ただ、技術力などの能力はもちろん重要ですが、コミュニケーション力が無ければその技術力を伝えることが出来ず信頼関係の構築は出来ないと考えています。また、様々な問題や課題に遭遇したときでも、柔軟な発想力をもって、すばやい行動力で解決していくことを大切にしています。
また業務終了後も、いつでも相談できる体制を整えていく持続力が企業としての責務だと考えています。


代表取締役 坂之上康晴

 

 

社長に質問してみた

 

Q.1 会社の設立背景やビジョンについて教えてください。

会社の設立背景についてお話しいたします。私は建築学科を卒業し、ビルの建設に関わる仕事を6 年半行っていました。その頃、建設業界は不況に直面しており、新築の需要が減少していました。この状況で、ビルのメンテナンスや修繕工事に興味を持ちました。具体的には、建てられたビルの外壁のタイルが落ちたり、修繕が必要な状況に直面しました。
その後、外壁の調査をロボットで行う会社にスカウトされ、部門長として参加しました。この経験が、私にストックの方向に目を向けさせるきっかけとなりました。3 年間、外壁の調査や営業活動を行いましたが、事業としての採算性の観点から、部署を閉鎖することになりました。そこで、ロボットにこだわらず、自身の経験を中心に、長期的な視点とするため自己資本でビジネスを展開することを決意し、会社を設立しました。
ビジョンについては、新築設計や建築士、現場監督といった伝統的な建築関連の職業がありますが、改修やビルの維持・メンテナンスに特化した技術者が不足していると感じました。
そのため、私たちの会社は、ビルの長寿命化や維持管理に焦点を当て、技術者の視点から「建物の安全、安心から未来をつくる」ことをビジョンにしてスタートしました。

 

Q.2 お客様に提供するサービスや製品の特徴や優位性はなんですか。

私たちの仕事は、コンサルタントや点検、建物の維持メンテナンス調査など、形に残らないサービスを提供することが特徴です。ただし、優位性という観点では、一般の方が知らないことを専門家が理解できるという点があります。そのため、専門家に相談することで、時間を節約できるだけでなく、信頼関係を築きながら効率的に問題を解決できると思います。

 

Q.3 会社の成長や進化について、どのような変化を経験してきましたか

会社の成長と進化について、突然去年から今年にかけて大幅に良くなったという経験はほとんどないと思います。むしろ、日々、年々少しずつ改善されていくことが多いです。その成長の過程で、さまざまなことに挑戦し、多くの失敗も経験してきました。ただし、失敗を恐れて何も行動しなければ成功はありません。20 年間、失敗もしましたが、一部成功もありました。振り返ってみると、20 年前よりも進化したと感じますが、それは突然ではなく、着実に積み重ねてきた結果ですね。

 

Q.4 社内文化やチームワークについてどのような考えをお持ちですか。

社内文化については「建築士は常に品位を保持し、業務に関する法令や実務に精通して、建築物の質の向上に寄与するように、公正かつ誠実に業務を行わなければならない」という建築士法第2条の2を常に意識して仕事をしています。チームワークについてですが、仲良しクラブではなく、お互いに切磋琢磨できて、皆が成長できることが必要と考えています。その中で成長するための近道は、主体的に1 人で取り組むことだと思います。そうすることで、できないこと、わからないことが明確になります。そして、それを理解した上でチームワークで取り組めば、最短で成長できるのではないでしょうか。

 

Q.5 今後の展望や目標について、どのような計画や取り組みがありますか。

今後の展望について、私たちは現在の社員の中から、新たな事業や拠点を任せられる人材を育成したいと考えています。また、持続可能な未来に向けて新しい成長分野にも挑戦してみたいと思っています。

 

Q.6 会社の成功に影響を与えた重要な経験や教訓はありますか。

失敗や苦労は、私たちの最大の財産であり、会社の財産でもあります。それらは私たちの成長と学びの源です。そして、会社は人々の集まりであるため、人々を大切にすることが重要です。お客様に必要とされる存在であり続けることを目指しています。

 

Q.7 お客様や社員からのフィードバックを受けて、会社がどのように変化してきたか教えてください。

私たちの会社は、単に面白いことや自分たちがやりたいことだけでなく、人々から求められる仕事にも取り組んでいます。お客様から「CS 建築事務所でこんなことはやっていませんか?」といったニーズに対して、一生懸命取り組んでいます。最初は面白くないような仕事でも、真剣に取り組むことで楽しさを見つけ、そこから新たな道が開けてくることを感じています。
簡単で楽しいことから始めるのではなく、少し難しいことでも継続的に取り組むことが重要だと思います。また、会社が生き残るためには、強い人や賢い人だけでなく、時代に合わせて変化できる柔軟性を持つことが大切ですね。

 

Q.8 最も誇りに思う会社の成果や達成したマイルストーンについて教えてください。

私たちの会社は、特に特別なことはしていませんが、お客様から「CS さんはみんないい人を採用していますね」と言われることがあります。採用については、真剣に取り組んでいるだけですが、そのような評価を受けることは非常に嬉しいです。また、お客様の継続率が高いことも、私たちにとって大変喜ばしいことです。お客様から信頼され、大切にされていると感じています。
昨年で会社が20 年続いたことは、まだまだ小規模ながら、創業時には想像していなかった成果です。30 年目も、今以上の成長を遂げられることを楽しみにしています。

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